やんばるってこんな所!やんばる地域の紹介

Okinawa Main Island

やんばる

やんばるは漢字で「山原」と書き、“山々が連なり森が広がる地域”という意味の言葉です。きれいな海のイメージが強い沖縄ですが、やんばると呼ばれる国頭村(くにがみそん)・大宜味村(おおぎみそん)・東村(ひがしそん)は、豊かな森が広がるエリアなのです。

やんばるの森

2016年やんばる国立公園指定、
2020年世界自然遺産登録へ

この地域は、2016年9月15日に環境省により「やんばる国立公園」に指定され、さらに、2020年夏頃に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部(やんばる)及び西表島」地域をユネスコの世界自然遺産に登録するための手続きが進められています。“世界でここだけ“の自然をもつやんばるの森は、皆で守り、後世に遺していくべきとても貴重な場所なのです。

ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
ヤンバルテナガコガネ
ヤンバルテナガコガネ

ここにしかいない動植物の宝庫

アジア大陸と分離・結合をくり返して今の形となった奄美・琉球諸島では、生き物が独自の進化をとげながら多様化してきた結果、ここでしか見られない動物や植物が沢山あらわれました。ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネは、やんばるの「固有種」の代表格です。絶滅危惧種も数多く生息・生育しています。

周辺住民が林道パトロールを行う
周辺住民が林道パトロールを行う
ロードキル注意標識
ロードキル注意標識

保護の取り組み

やんばるの森を世界自然遺産として確実に後世に受け継ぐため、さまざまな保護・保全の取組みが進んでいます。国立公園等の保護地域として指定されたほか、林道パトロール、マングース対策などが進められています。皆さんも、自然に親しむ際のマナー向上やロードキル(交通事故)注意などにご協力をお願いします。

奇跡の森

やんばるは北緯27度付近に位置し、本来は乾燥しやすい地域ですが、モンスーンや黒潮の影響を受け、雨がたくさん降ります。暖かく湿った気候にはぐくまれたやんばるの亜熱帯照葉樹林は、世界でも珍しい奇跡の森といえます。森の中には無数の沢が張り巡らされ、いくつもの滝を経て海に流れ込んでいます。美しい森と海の織りなす景観は圧巻です。

手塩にかけて森を育てる

やんばるの森は、古くから木材の一大産地として木材を沖縄中南部にも送り出し、現在も環境保全と両立させた形で森を維持し、育てるための林業が行われています。森全体のバランスを見極めながら木を植え、何十年も手間をかけて育て、切り出す…こうした営みを脈々と続けてきた人たちのおかげで、今もやんばるに豊かな森が残り、あたたかみのある木の工芸品や家具、道具などが生み出されています。

森のグルメ

やんばるの森には沢山の山菜があり、地元の人たちは、山菜の生えている場所や美味しい食べ方をよく知っています。シーズンによっては、そういったやんばるならではの山菜料理を食べられます。また、やんばるの木をもとに栽培されたブナシメジが沖縄のスーパーに並んでいます。

シヌグ
シヌグ:草木をまとい、山の神に祈願する伝統行事
猪垣
猪垣:山のイノシシが里の畑を荒らさないようにする垣根
豊かな森のそばには、豊かな文化もあるんだね。

自然と共生する暮らし

やんばるの人々は、自然の恵みや自然の厳しさと共に暮らし、森と深く結びついた独自の文化を育んできました。たとえば、シヌグと呼ばれる、山の神へ無病息災や五穀豊穣を祈願する行事は、現在でも多くの集落で行われています。森に入れば、集落と深い森を隔てる猪垣、薪を作った炭窯など、森と共に生活した名残を見ることができます。